歴史に見る東ドイツの面白さ
ドイツの大都市
今までドイツと言えば、フランクフルトとかミュンヘンのイメージがありました。
ベルリンの壁崩壊の年も自分が産まれる前だったし、ドイツの歴史は世界史で勉強した程度しか知らなかった。今回旅行してみて教科書上でしか知らなかったドイツという国の過去により興味を持つようになりました。
一括りにドイツといっても地域によって色々あるんだな、と。ドイツって広いんですよね。ベルリンが首都で人口は一番多いのですが、次に人口が多い都市が何処だかご存知ですか?私はてっきりフランクフルトだと思っていたのですが、あの都市そこまで大きくないんです。
ドイツの都市人口ランキング
1 ベルリン
2 ハンブルク
3 ミュンヘン
4 ケルン
5 フランクフルト
ケルンってそんな人口多いんだ〜と調べてみて初めて知りました。ただ見ての通り、旧東ドイツの街ってベルリンしかないんです。(正確にいうとベルリンも西ドイツと東ドイツに分かれていたので、分類は難しいのですが・・)
私はこの中ではハンブルクとミュンヘンに行ったことがありますが、どちらも極めて近代的で国際的な都市で英語も難なく通じますし、イメージ通りのドイツでした。
初めて東ドイツを訪れて
今回行ったのはベルリンから少し南へ行ったところにある旧東ドイツの街。
電車や人々の光景はミュンヘンやハンブルクと全く変わらないのだけれど、建物は東欧で見た色や形に近い感じ。そこからちょっとずつ東欧の匂いを感じていきました。
実際に足を運んだからこそ感じたことがあったのでここに記しておきます。
物価が安い
・今回ザ・観光地とも言えるクリスマスマーケットを回ったのに、屋台で売っている食べ物が安い。そしてそこそこのクオリティだから更に驚いた。
・レストランでの食事も二人で50ユーロくらいに収まった。メインも頼んでこの金額は西欧ではほぼあり得ない。
・金銭感覚はチェコとかに近い感じ。調べてみると旧東ドイツの所得水準は西に比べて20〜30%安いらしく、それが物価にも影響しているらしい。
・考えてみれば今回割と良いホテルに泊まったが、決して高いとは思わない金額だった。
教会の内装が東欧に極めて近い
・イタリアや西ドイツの教会はフレスコ画があったりするのに対して、旧東ドイツ地区は東欧の教会で見た内装に似たデザインだった。
信号が西ドイツと違う
・旧東ドイツの信号にはアンペルマンという人の形をしたマークが使われている。
英語が話せない人が割といる
西ドイツに行って英語が話せない人に出会ったことがない。一方で今回行ったところでは全く話せない人(でも感じはとても良い)をちらほら見かけた。
西ドイツと東ドイツ
一昔前は裕福な暮らしを求めて社会主義国家の東ドイツから西ドイツへ移住しようとする人が後を絶たなかったそう。そして作られたベルリンの壁。今でも東から西へ移住する人が多いのかと思いきや、2014年を境に西から東へ移住する人が東から西へ来る人を上回ったというから興味深いです。物価も安く、首都があるベルリンに職を求めて来るんだとか。
日本にいた時は特に考えることも無かったドイツの歴史。ベタな観光地をまわったり歴史建造物を見ることにあまり興味はないのですが、その地に足を運ぶことで新しい発見を見つけるのは好き。これが私の旅の楽しみ方なのかもしれないです。